知るの17「ユーゴスラヴィアのややこしさ」

 

 知るの16の続きから、そもそも、ユーゴスラヴィアとは?ってことになると思うんですが、ユーゴスラヴィアは「南スラブ人の」って意味になります。その南スラブ人はセルビア人、クロアチア人、アルバニア人、モンテネグロ人、マケドニア人、スロヴェニア人と多くの民族が属しています。その分け方は古く、宗教的な考え方の違いとなっています。

 

 ここで、重要になるのが、セルビア人です。セルビア人は南はイスラム人、西はハプスブルグ家、東はロシア、ブルガリアに囲まれ、東欧を行ったり来たりしていました。そして、東欧のあちこちにセルビア人が混在してしまいました。

 

 そして、第一次世界大戦を終結し、次の第二次世界大戦を迎えるにあたり、枢軸国側の脅威に晒されます。しかし、知るの16でも少し出てきた「チトー」等が率いる共産主義を謳った集団「パルチザン」が枢軸国との苛烈な戦争を戦い抜き、ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国が建国されました。

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 建国までの流れが、こんな感じで。枢軸国側の脅威と立ち向かうため、「南スラブ人」としての国を「兄弟愛と統一」を以って成す、というのが、ユーゴスラヴィアの思い、「チトー」の思いだった、と判断しています。

 

 各々の共和国に関しては詳しく述べませんが、従って、知るの16でもあった「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」という言葉がいかこの国に当てはまるか、ということがわかると思います。このややこしさこそがユーゴスラヴィアの崩壊に繋がっていくというのは、皆さんのご想像通りだと思います。次回は「崩壊とナショナリズム」の話をします。

 

参考文献「ナショナリズム入門ー植村和秀著」

知るの16「ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国」

 

 本当にご無沙汰しております。なかなか忙しくて、更新がままならずでした。もう3か月ぐらい前じゃないですか…。

 

 さて、考えるの13で、移民を受け入れるには、民族や宗教、言語など、収拾するののが大変だと思うということを考えました。そこで、「ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国」のお話しですが…。

 

 ユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国」はヨシップ・ブロズ・チトーによって独立された「七つの国境、六つの共和国、五つの民族、四つの言語、三つの宗教、二つの文字、一つの国家」といわれるほど多様性に満ちた国家で、第二次世界大戦中の1943年から1992年まで存在した社会主義国家です。社会主義国家といってもかなり自由のある社会主義で、所謂ソ連とは異なるもので、「市場社会主義」と呼ばれてます。まあ今回の話ではあんまり関係ない(関係ないとはいっていない)ので、まあ省きますか。

 

 このユーゴスラヴィア連邦の基本理念となったのが、「兄弟愛と統一」です。僕の中では、この言葉こそが、連邦崩壊の理念にもなっているとは思うのですが…。

 

 移民を受け入れるのが難しい話でしたが、その結論に至るまで、この話はまだまだ続きます。私の勉強のためにも、暫くお付き合いを(^_-)-☆

 

参考文献「ナショナリズム入門」植村和秀著

考えるの13「移民を受け入れられるのか?」

 

 久しぶりの「考える」ですが…。

 

 考えるの12では、労働力を増やすには、どうしたらいいのかを考え、そこで③「移民を受け入れる」が出てきました。

 

 当然、移民を受け入れれば、若い人が増え、労働力、消費、人口が増加し、経済もうまい具合に回っていき、かなりの大団円になりうる可能性があります。

 

 しかしながら、言語や文化、宗教や民族、教育、政治的な考え方…。もうありとあらゆる点で、違ってしまっているというのは、この超保守的な和歌山市に受け入れられるのかというところが、非常に問題です(これは和歌山県にこした話ではないですが)。日本在住の外国人が悲惨な事件を犯したというニュースは結構耳にしますしね(あくまでも個人的な感覚ですが)。

 

 私自身、移民の受け入れに賛成か反対かと問われると…。難しいですね…。メリットもデメリットもあるので、それを天秤にかけられるのかどうか…。

 

 そして、ここで、雑記2「絶望した話」がよみがえってくるワケです。ユーゴスラヴィア分裂を表題とした小説だと言いましたが、そもそもユーゴスラヴィア分裂は所謂ナショナリズムのお話し。

 

 何故、東欧では、分裂や集合を繰り返して今の形となっているのか。これを理解すれば、移民を受け入れられるかどうか、という話にも直結してくる気がします。

 

 

 

雑記4「武将といえば…!!!」

 

 再び、朝の某番組を見ていたのですが、

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 滋賀県を代表する武将「石田三成」CMの第二弾完成がトップニュースになっていました。ちなみに第一弾、

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 そもそも、三成は、関ヶ原の戦い敗戦の将で、ドンマイな武将と思っていたのですが、彼の魅力は絶大なもので、

 

 ①旗印がかっこいい「大一大万大吉

 ②義に厚い「最後まで豊臣のために尽くした」

 ③ゲームでもかっこいい

 

 最後は、ほんと蛇足ですが、調べれば調べるほど、彼の人間深さにやられてしまいます。

 

 ところで、このCMは滋賀県の公式なんですね!!! 滋賀県が県を挙げて、三成を挙げてPRしています。これは、なかなか斬新なアイデアで、この古臭い感じは、中毒性があるというか…。

 

 和歌山県でもこんな感じでPRするとなると…。やっぱり吉宗?雑賀孫一?南方熊楠?陸奥宗光? ともあれみたいものですな!!! 

雑記3「となりの家の垣根」

 

 今日、朝の某番組を見ていたんですが、家事代行サービスの利用者が若い世代にも増加していると。番組のコメンテーターもよく使っていると。

 

 当然、それが商売として成り立っているのなら、まあ仕方のないことだと思いますが、そんな感じなのかと。

 

 僕はあんまり詳しく覚えてないけれど、昔なら、となりのおばちゃんが、子どもの面倒をやってくれたり、おかずもってきてくれたり、雨降ってきたから洗濯とりこんどいてくれたり。そういうことは日常茶飯事だったのではないかと。

 

 個人情報だとか、隣人との付き合いが面倒だとか、様々な要因はあるとは思いますが、これが、普通にトップニュースで取り上げることなのかと…。都会では、どんな人がいるかもわからないし、仕方のないことなのかと…。まだ若いですが、ほんと寂しい世の中になったなと思います。

 

 小学生のころ、磯野家と伊佐坂先生の家の間の垣根は自分の家に比べて非常に高いなと感じました。しかし、二家の人々は、私の目にはとても睦まじく映っていました。現在の隣人との心の垣根は、磯野家よりも遥かに高くなってしまったのだなと、感じました。

知るの15「ならば和歌山に住もう」

 

 考えるの12の②他府県からの移住者を増やす。っていうのは実際和歌山県に可能な話なんでしょうかという話。

 

 やはり、過疎化が進む地域では、他府県からの移住を促進することは、人口減少対策として、多く取り入れられています。当然のことながら、他府県からの移住者が(移住者と言ってしまうとなんか区別しているみたいで嫌ですが)増えると、子どもも増え、消費も増え…。いいとこばかりでないでしょうか!!!

 

 しかしながら、和歌山市から一歩も出たくないでござる私みたく、なかなか他府県に移り住みたくない人もたくさんいらっしゃると思います。まあ仕事で仕方なくって方もいらっしゃると思いますが、てか和歌山に移住するのは、そんな人たちがかなりを占めるのでしょうね?

 

図:社会動態

 

 和歌山市のホームページから引っ張ってきました。他府県がどうなっているかはあんまり知らないですが、これは…。そもそも元々転出の方が多いし、さっぱりわやですね( 一一) しかし、平成24年の部分は少し気になりますね。

 

 移住するのに大人気な県とかあるんですかね~。気になるところです。

知るの14「一億総活躍社会」

 考えるの12で「一億総活躍社会」の話がちらっと出てきたので、それをさらっておきます。

 

 「アベノミクス第二ステージ」と銘打った、所謂「少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口一億人を維持」するための指針で、まさしく、2025年問題を考えている私にとって、おおよそタイムリーなお話です。

 

 「アベノミクス」は、the経済対策って感じの3本の矢だったのですが、第二ステージの3本の矢は、

 

 ①希望を生み出す強い経済

 ②夢をつむぐ子育て支援

 ③安心につながる社会保障

 

 の3本で、アベノミクスより、抽象的な、僕の勝手なイメージです。安倍さんも、50年後を憂いで、人口、経済対策を、柱に考えているんですね。

 

 超高齢化社会が訪れるのは、火を見るよりも明らかですし、安倍政権としては、夏の参院選に向けて、ここで、何とか成果を挙げて、多くの議席数を獲得したいものだと思われます。

 

 先ほど、抽象的と申したのは、具体的戦略を知らないからってことなんかも知れません。ここに関しては…。詳しい人カモンです。