知るの11・考えるの9「千里ニュータウン再生計画」  

 

 ニュータウン最終章ですね。そろそろ和歌山の話に戻りたい…。

 

 知るの10でもお話ししたように、ニュータウンは50年も経てば、人口減少と高齢化が始まってしまい、それはふじと台でも考え得ることなのではないかとという話でしたね。

 

 そこで、日本初のニュータウンである千里ニュータウンの例をとって、対策を考えていきましょうというところでした。

 

 今回も「千里ニュータウンのこれまでと今後-まちびらきから50年を経て-」をお借りして、考えていきたいと思います。

 

 まず、千里ニュータウンの再生への指針を「千里ニュータウン再生のあり方検討委員会」が決定しました。

 

f:id:rikku009shi:20151011000659j:plain

 次に、その指針から下の事などを行っています。

 

 ①地区センターや近隣センターの再整備

 ②公的賃貸住宅の再整備

 ③市民や民間非営利セクターの活動

 

 要するに、再整備ということなんですかね? まあ、当然の事ではあると思いますが。人口の低下と、高齢化が進んでいるということを頭にいれて、予算をつぎ込んで、行動するということが、重要なんでしょうか? かなり後手の戦略だなあ。

 

 そんな中、特に注目したのが、③の「市民や民間非営利セクターの活動」です。千里ニュータウンは行政だけでなく、市民の意識も非常に高いみたいです。自治会活動はまちの創世期から市民活動の基礎となっているそうです。建て替えも自治会が主導で動いているところもあるってすごいですね!!!

 

 いや、待てよ…。さっきも書いたけど、これは後手後手の戦略で、再生するための計画ではないか!!! タイトル通りや!!! そんなん、再整備しないといけないってことは、誰にでもわかりそうだしな…。

 

 僕が、知りたいのは「急激な人口増加により興るニュータウンの、核家族化、定住化やらで今後迎えるであろう急激な人口減少と急速な高齢化に対する対策」なんやけどなあ…。

 

 再生計画からは、特になにも得られんかったなあ…。まあ勉強が足りないと言われたらそれまでなんですが…。

 

 もう少し勉強しないといけないですね。いったんニュータウンの話はこんぐらいにしておきますか。また機会があれば。

 

 最後に一つだけ。「急激な人口減少と急速な高齢化」は「急激な人口増加と住民の定住志向」から生まれるってことだろうので、ニュータウンに住む住民の多様性が必要なのではないでしょうか? 年代しかり、職業しかり、人種(?)しかり…。従って、ニュータウンの目指すところは「循環型ニュータウン」!!! 入る家族、出る家族、巡り巡って…。ニュータウンだけを考えると、こんな形が素晴らしいのかなと…。

 

 参考「千里ニュータウンのこれまでと今後-まちびらきから50年を経て-」天田茂著